2012年03月30日

MVNOによるLTEサービス、選び方のポイント


NTTドコモの「Xi」に遅れること1年と3カ月、イー・アクセスが3月15日からLTEサービス「EMOBILE LTE」を開始した。
さらに、WiMAXを展開するUQコミュニケーションズを傘下に持つKDDIも、2012年末のLTEサービス開始に向けて基地局の設置を進めている。
ソフトバンクモバイルはやや複雑な状況にあるが、1.5GHz帯のDC-HSDPA対応端末で混雑を緩和しつつ、900MHz帯と2.1GHz帯の3G(HSPA+)をメインに据え、+αでデータ通信端末に2.5GHz帯のAXGP/XGP2を使っていくという展開だ。



このように主要通信事業者がデータ通信サービスの高速化を着々と進める中、IIJや日本通信などのMVNOからも、「IIJmio高速モバイル/Dサービス」や「b-mobile4G カメレオンSIM」のような、ドコモのLTEネットワークを用いたバリエーションサービスが増えてきた。




ライトユーザー向けに低価格なサービスを提供するIIJ

データ通信専用サービスに限らず、通信サービスは利用パターンに応じて、最適なプランを選べるように商品設計がされている。
例えば“電話番号”そのものに拘束力がある音声サービスの場合、長期契約を結ぶことで料金が安くなるというメニューが、どこの携帯電話事業者にもある。
契約期間を保証し、契約を破棄する際のペナルティを明確化することでリスクを減らし、その分を基本料金に反映しよう……ということだ。



一方、データ通信の場合は、電話番号による拘束力がないため、契約を長期間維持する必要がなく、契約内容はシンプルになる。
しかし、通話時間と利用頻度に応じて料金プランがたくさん用意されているのと同じように、使用状況に合わせたプランがあるのは同じだ。



企業向けサービスメニューを用いる場合ならいざ知らず、単純なデータ通信サービスでもMVNO(携帯電話キャリアから通信帯域を購入して再販売する業態)が成立するのは、データ通信の頻度や量が利用者ごとに異なるからだ。



例えばIIJmio 高速モバイル/Dの場合、以下の2つがプランとして用意されている。

・ミニマムスタート128プラン

 月々945円で速度上限が128Kbpsの通信プラン。100Mバイトあたり525円のデータ通信クーポンを購入すると、フルスピードのLTE(と3G)回線を利用できる。

・ファミリーシェア1GBプラン

 月々2940 円で1Gバイトまで、フルスピードのLTE(と3G)回線を利用できるが、上限を超えると128Kbpsの速度制限がかかるプラン。100Mバイトあたり525円で、追加データ通信のクーポンを購入できるのは、ミニマムスタート128プランと同じ。最大3枚までのSIMカードを発行し通信容量をシェアできる。


 

なおいずれのプランでも、128kbpsに制限されている状態で3日間に366Mバイト以上のデータ通信を行うと、通信帯域制限が行われる“可能性がある”としている。



使い方は色々だが、普段はWebメールやカレンダーにアクセスできればいい程度で、ごくたまに出先でのヘビーな仕事をこなす、なんていう場合は前者だろうし、タブレットやPCでフルスピードを使いたいなら後者を選ぶべきだろう。



ただし、1カ月で1Gバイトを使い切らない場合でも、翌月に繰り越すことはできないし、不足分の追加単価は割高になる。月に1Gバイトを超える通信を行うユーザーには、どちらのプランも適していない。家族で通信データ量を共有するのなら、2Gバイトぐらいのプランも欲しいところだ。

 とはいえ、すべての使い方に対してベストに近い料金プランを用意するのが難しいのも事実だ。IIJmioの場合、現時点では料金プランを途中から変更することができない。プランを変更したい場合は、前の契約をキャンセルした上で、初期費用の3150円を払って契約し直すことになる。 



いろいろと制限が多いと感じる読者も多いだろうが、そうした制限があるからこそ、その商品が対象にしている特定範囲のユーザーに対しては、安価なサービスを提供できるわけだ。




“通信サービスのBTO”を目指した日本通信

これに対して、日本通信がb-mobile4Gに対応する最初の通信サービスとして発表した「カメレオンSIM」は、ユーザー自らが、サービスメニューから通信サービスを選び、毎月プランを変更できる点を、もっとも大きな付加価値として訴求している。



カメレオンSIMは、パッケージ販売されるSIMカードで、音声サービスはなく、データ通信専用となっている。
開通後21日間、3Gバイトまでのデータ通信容量が「フラット 3W」として提供されており、価格は5800円だ。
初期試用期間中は、通信速度の制約はない。



この期間に、自分がどのぐらい通信を利用するのかを確かめ、利用頻度に合わせて“後から”料金プランを選択する。
しかも選択したプランは1カ月ごとに見直しが可能だ。
途中で気が変わったり、生活スタイルが変化すれば、再契約することなく自由に料金プランを選び直せる。
プラン変更はWebブラウザで専用サイトにアクセスして行う。
 

サービス開始当初のプランは以下の3つ。

・U300定額

 おなじみの最大300Kbps、月額2480円のサービス。
 3G向けのU300とは異なるAPNを用いており、またLTE接続時は遅延が少ない(レイテンシが低い)ため体感速度はかなり速くなるとのこと。

・高速定額

 速度制限なしで30日間、もしくは5Gバイトまでを5400円で利用できるプラン

・Fair 1GB

 速度制限なしで120日間、もしくは1Gバイトまで8800円のプラン。IIJmioよりも容量単価、月あたり単価とも安価だが契約期間・容量の単位は大きい





料金設定のポイントが異なるため、IIJmioと単純に比較することはできないが、NTTドコモからの仕入れ価格には差はないと考えられる。
あとはプラン設定と料金などのバランス(そしてもちろんオペレーションコストの削減)で、異なる特徴を引き出しているわけだ。
もし月ごとの利用にムラが多いなら、Fair 1GBが容量単価という面でも良いだろうし、U300 1Mとフラット 1Mを月ごとに切り替えたい人もいるかもしれない。



日本通信は以前から「通信サービスをBTOで提供したい」と考えており、今回の商品はその第一歩とのことだ。
ただし不満な点もある。
それは月ごとにしか契約を変更できない点、それにFairのメニューが1つしかない点(期間と容量を選べればベストだろう)の2つ。
失効期限が短くても容量単価が下がる方がいいという人や、3日間だけ高速定額で使いたいという利用者に対応できれば、“通信のBTO”はより魅力的になる。



日本通信COOの福田尚久氏は「システムの設計としては1日単位でも切り替えが可能。
しかし、課金方法の問題がある。基本契約はU300定額だが、オプションの購入で1日高速になるといったメニューは将来、提供したい」と話していた。



また、料金プランも上記の3種類以外に、ニーズや利用者の使い方を見ながら、随時追加していくとのことだ。
契約し直さなくとも、ベースとなる料金プランを随時選び直せるため、将来、新たなサービスが開始した時にも初期投資をしなおす必要がない。





 

4G MVNOで顕在化するAPNロック

このように単価としての安い、高いよりも、自分の使い方に合ったプランを選べるのが、MVNOを利用する最大の利点だ。
ドコモのXi端末にはSIMロックがなく、音声サービスが使えないことを除けば、IIJmioでもb-mobile4GでもSIMカードを挿入すればデータ通信部分は利用できる。



ところが、ドコモのほとんどのXi端末には現在、APNロックがかかっている(全機種を調査したわけではない)。
これはXi端末だけでなく、FOMA端末でも同じだ。
APNロックとは、特定のAPN(データ通信時のアクセスポイント)に接続する時をのぞいて、機能を制限すること。
具体的にはドコモ以外のSIMを挿入すると、テザリング機能がメニューからなくなってしまう。



特定のAPNとは、ドコモ自身が提供しているmoperaのみなので、IIJmioやb-mobile4GのLTE対応SIMカードを装着した時にはテザリングができない。
いくらSIMロックはかけていないといっても、APNで機能制限をかけるのでは意味がない。
総務省とドコモ、それに日本通信で、APNロック解除に向けた話し合いがされているとのことだが、現時点で結論は出ていないという。



今はまだ音声サービスが利用できるLTE対応サービスがMVNOから販売されていないため、大きな問題にはなっていない。
しかし、音声サービスのメニューも追加されるようになれば、手持ちのXi端末をMVNOのサービスで使う人も出てくるだろう。
MVNOのSIMカードに入れ替えたら、それまで使えた機能が使えなくなる、なんてことがあると、(どちらに有利・不利という話は別にして)消費者にとって不利益だ。



通信サービスのあらゆるニーズに、今回紹介した二社のサービスが完璧に対応できるわけではない。
MVNOの選択肢が拡がるには、APNロック問題は解決していかねばならないだろう(そもそもAPNロックで機能を自由に制限できるなら、MVNOの受け入れ義務を定めている意味がない)。



もっとも、APNロックの問題はドコモのスマートフォンだけに限ったものではない。
ケースバイケースで、テザリング用APNを設定しているのに、APN名が保存できなくなっているものもあるという。
このようなことでは、本来SIMロックをなくす目的だった“通信サービスと端末の分離”にはならない。






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2012年03月29日

デジタルとアナログが融合――「GALAXY Note」で新市場の創出を狙うSamsung


サムスン電子ジャパンが3月28日、「GALAXY Note WORLD TOUR Japan」を開催し、ドコモ向け「GALAXY Note SC-05D」(4月6日発売予定)の特徴や利用シーンなどを説明した。
同ツアーはロンドンを皮切りに、ジャカルタ、上海、ソウル、ドバイでも開催済みで、今回の東京が最後の開催地となる。
GALAXY Noteは2011年9月にドイツで開催された「IFA 2011」で初めて公開されて以来、欧州、韓国、東南アジア、米国で発売された。
サムスン電子ジャパン 代表取締役のチョウ・ホンシク(趙洪植)氏によると、2012年3月末で販売数は累計500万台に達する見込みだという。
「革新的なモバイル機器でありながら、アナログなことができるGALAXY Noteを日本の皆様にもご紹介できることを、たいへん嬉しく思っている」と同氏は喜びを語った。



スペックではなく使い方で選ぶスマートフォンを提案

海外で発売中のためすでにご存じの方も多いと思うが、GALAXY Noteは5.3インチのWXGA(800×1280ピクセル)有機ELを搭載したAndroid端末。
Samsung電子はスマートフォンでもタブレットでもない新しいジャンルの製品として位置付けている。
「たくさんのことをもっと速く、もっと自由にできればいいのにというお客様のニーズに応えるために、画質や速度の壁を破って実現した新しいカテゴリーの製品だ」とチョウ氏は話す。
CPUは1.5GHzのデュアルコアで、2500mAhの大容量バッテリーも搭載した。
ドコモ向けのSC-05DはLTEサービス「Xi」に対応する。
チョウ氏が「アナログなこと」と話したように、付属のタッチペン「Sペン」を使って手書きや文字入力ができるのも大きな特徴だ。
「Sペンを活用することで、Webページや写真、記事に自由にメモして共有もできる。
GALAXY Noteが私たちの生活を、はるかに豊かで便利、そしてクリエイティブなものに変えてくれると確信している」とチョウ氏は力強く話した。またチョウ氏は、GALAXY NoteはSamsung電子が新しいビジョンと体験を提案できる企業に成長するための、最初の作品だとした。



続いて、NTTドコモ プロダクト部長の丸山誠治氏が、スマートフォン市場におけるGALAXY Noteの展望を説明した。
丸山氏は「ご存じの通り、昨年からスマートフォンへの急速なシフトが続いている。
ドコモのスマートフォンの販売数も好調で、累計販売数は1100万台を超えた。
GALAXYシリーズはGALAXY Sを皮切りに、ドコモのスマートフォンとタブレットをけん引している代表的なブランドの1つ。
『GALAXYといえばドコモ』と思っていただけるようなラインアップを展開した結果、累計約250万台と大変ご愛顧いただいている」と、GALAXYがドコモにとって重要なブランドであることを説明した。
今回GALAXY Noteを採用したのは「今までのスペックで選ぶスマートフォンから、使い方で選ぶスマートフォンを充実させるため」だという。
「多様化したお客様のニーズに応える製品の1つとして、新感覚スマートフォン GALAXY Noteをラインアップに加えた」と語った。




 

Sペンでアナログな使い勝手も体感できる

サムスン電子ジャパン 専務の石井圭介氏はGALAXY Noteを「デジタルとアナログが融合したスマートフォン」とし、「新しい市場を創造したい」と意気込む。
同氏も言及した“アナログ”は、GALAXY Noteの手書きによって体感できる。
「私たちは、めまぐるしく移り変わる最先端と呼ばれる社会で生きているが、いまだにノートとペンを持っている。
ノートPC、スマートフォン、タブレットをほとんどの皆さんが持っているとしても、ペンなどのアナログデバイスが、変わらず私たちの生活に貴重な役割を果たしている。
GALAXY Noteは、ペンによるアナログな部分と、その感性までをも組み込んだデバイスだ」とアピールした。
スマートフォン用のスタイラスペンは以前から存在するが、GALAXY NoteのSペンは「今まで使ったことのあるスタイラスのイメージを大きく翻す機能を持っている」という。
Sペンは128段階で筆圧を感知し、万年筆やボールペンを使うように直感的に書ける。
その使い心地は石井氏が「今まで使った入力デバイスの中では最高のものだと自負できる」と言うほどだ。



手書きの文字やイラストを記録できる「Sメモ」は、他のアプリを使用中でも画面を2回タップすると呼び出せるので、思いついたことを手軽にメモできる。
ペンの太さや色は自在に変更できるので、簡単なメモはもちろん、その気になれば本格的なイラストも描ける。
スクリーンショットを撮った画面や写真の上に文字やイラストを書き込んだり、選択した画像を切り取って別の写真に貼り付けたりといった操作も可能。
地図を切り取って待ち合わせ場所を指示する、気になる記事の一部を切り取ってスクラップする、オリジナルのバースデーカードを作る……など、さまざまな使い方ができる。
会場にはSペンのデモンストレーターとして、漫画家の麻生我等さんが登場し、マンガ「サイボーグ009」の主人公・島村ジョーをその場でGALAXY Noteに描いて披露した。



日本語入力も手書きをサポートしており、「7 notes with mazec」をプリインストール。
平仮名、カタカナ、漢字を手書きで入力できる。
平仮名を手書きで入力した後に漢字に変換することも可能だ。
石井氏は「認識率が非常に高い。1文字ずつ大きさを変えても認識される」とアピールした。



Sペンに対応したもう1つのアプリとして「Sプランナー」も用意。
1日、3日、1週間、1カ月、1年ごとに表示方法を素早く切り替えられ、入力した予定はドロップ&ドラッグで移動できる。
Samsung電子はアプリ開発者向けにSペン用のSDKを公開し、Sペン対応アプリの開発をサポートする。
「新しいSペンアプリが続々と登場することを期待している」(石井氏)




 

全国150カ所以上に「GALAXY Note Studio」を開設

多くのユーザーにGALAXY Noteを体験してもらえるよう、サムスン電子ジャパンは東京、大阪、名古屋、福岡を中心に全国150カ所以上で「GALAXY Note Studio」を3月28日から開設する。
このスタジオでは、似顔絵師がGALAXY Noteを使って来場者の似顔絵を描き、描かれた似顔絵をTシャツやフォトフレームに出力するサービス(無料)も実施する。
「GALAXY Noteは新しいカテゴリーの製品なので、あらゆるメディアを活用した大々的なマーケティングを行う。今までのスマートフォンとは違う楽しいことや便利さを身体全体で理解してほしい」(石井氏)



イベント後にはモデルの神戸蘭子さんとユージさんがトークセッションを実施。
GALAXY Noteの大画面を見て神戸さんは「ケータイで動画を見たり、本を読んだり、ゲームをしたりするので楽しめそう」と感想を話した。
ユージさんはSペンが特に気に入ったようで、「僕みたいに手の大きな人はタッチのみだと誤操作するけど、このペンがあると便利」と話していた。
イラストを描くことも多いというユージさんがGALAXY Noteで神戸さんのイラストを描いて披露。
GALAXY Noteで描かれた2人の似顔絵も披露され、その出来映えに2人とも驚いていた。






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2012年03月28日

目指すは「好みのプランを自分で作る、通信のBTO」──日本通信「LTE対応カメレオンSIM」の狙いどころ

一番小さいLTEルータ+さらに自由なLTE対応SIMカード

「いよいよ始まる通信のBTO戦略。プランを月ごと変更可能できるだけでなく、好みのプランを自分で作れるようにもなる」


日本通信は3月27日、NTTドコモのLTE(3.9G)ネットワークを利用できる小型/軽量のLTEルータ「b-mobile4G WiFi2」とLTE対応SIMカード製品「カメレオンSIM」を発表。2012年3月31日に発売する。


まずはb-mobile4G WiFi2(BM-AMR510)から。
NTTドコモのXi(LTE)とFOMA(3G)エリアのデュアルネットワーク対応、そして厚さ11.2ミリ、重量約97グラムのLTEルータとして最小・最軽量(同社)のボディを特長とする。
Xiエリアでは下り最大75Mbps、Xiエリア外では国内人口カバー率100%のFOMA(3G/下り最大14Mbps)ネットワークに切り替えて活用できる。


「もちろん、弊社が販売する機器にSIMロックはかけない」(日本通信の福田尚久専務 CFO)というように、同時に発表したLTE対応SIMカード「カメレオンSIM」や同社b-mobileSIMシリーズ(Fair、U300、イオンSIMなど)のほか、NTTドコモのXi契約SIMカード、800M/2100MHz帯の3Gネットワークに対応するFOMAカード、あるいは海外キャリアの3G SIMカードを状況に応じて差し替えて利用できる。


「今回こだわったのは、“一番小さく”するにはどうするかということ。例えば、ルータに液晶ディスプレイって本当に必要ですか? それなら省いて、より小さくより長時間、そしてシンプルに──。そんな感じで機能を煮詰めた。バッテリーもこの最小サイズを維持しつつできるだけ大容量。LTE通信で連続5時間、3G通信で連続6.5時間だが、実際には移動時・未使用時のスリープ(LTE待機:150時間)運用も含めて、実質1日分は電源を入れっぱなしでほぼOKとなる性能と思う」(日本通信の福田専務)


本体価格は3万2800円(税込み)。
2012年3月現在、年度末需要でXiほか、他社LTE/AXGP(TD-LTE)/WiMAXの新世代通信規格を用いた新サービスそして端末価格の値下げに相当するキャッシュバック施策が活況で、端末価格だけ見ると高額な印象を受けるが「年数縛りはもちろん、SIMロック、APNロックもない。購入すればユーザーは自由にお使いいただける。ここが他社の端末と大きく違う」(日本通信の三田聖二社長)





 

プランを自由に選択「カメレオンSIM」

そして、LTE対応SIMカードサービス「カメレオンSIM」だ。


日本通信は2012年3月15日にNTTドコモのLTEネットワークとレイヤー2接続を完了。
カメレオンSIMは、NTTドコモのLTE回線を借り受けて今回のサービスを提供する。
レイヤー2接続は、他社の多くが通信事業者のMVNOとして展開するレイヤー3接続と比べ、中継交換機などの機器を要する半面、帯域幅に応じた接続料金が安価なため、大幅なコストダウンを図れる特長がある。
サービスエリアはNTTドコモのXiと同じである。


「なおLTEのU300は、3GのU300と最大速度の値は同じ300kbpsだが、応答速度がぜんぜん違うので、体感値もかなり違う。LTE網ではより快適に使えると思う」(福田専務)


カメレオンSIMの名称は「自分の合うプランを、用途に応じて自由に変えられる」ことに由来する。
21日分定額/速度制限なしの利用権(通信量は3Gバイト分まで)を含む初期パッケージを購入(初期手数料3150円分を含めて5800円)し、まずは利用シーンを体験。
その後、下記の料金プランを選択して運用していく。


 

カメレオンSIM向け料金プラン 価格/利用期間 条件
U300低額 2480円/30日 最大300kbpsまで
高速低額 5400円/30日 速度制限なし
1GB Fair 8800円/120日 通信量1GB分まで・4ヶ月の利用期間あり




体験利用期間中に自身の使い方を見極め、適切なプランを選択できるのが特長で、上記の初期プランでは、例えば安価だが速度制限のあるU300定額と速度制限のない高速定額を1カ月おきに切り替えながら使えてしまう。


これは2年間の継続利用(2年縛り)が基本条件となる既存通信事業者のデータ通信プランではできなかった(正確には、できないことはないが契約解除が多額に発生する)運用方法だ。
カードサイズも標準SIMサイズとMicro SIMサイズの2種類を用意し、Micro SIMカードを用いる(SIMロックフリーの)iPadやiPhone 4などでも活用できる。


上のプランも自分には合わない。
そういう人もいるだろう。
日本通信はこれを軸に、PCの“BTO(Built to Order)”の概念を取り入れた、“じぶん専用”の料金プランをカスタマイズできる施策「BTO戦略」を構想する。


「基盤はできた。近い将来に導入したい。今回、まずは3つのプランを示したが、実はこれが稼働するとキリがないかもしれない。ただ、自分にピッタリ合うプランは自分が一番よく知っている。これまで“こうなればいいのに”と言っていた人に最適と思う。また、半ば固定化している既存通信事業者の“おおむね多くの層に訴求できるであろう普通のプラン”に対し、日本通信はここまで能力があると示したい。変革に必要なこと、それは1つ。キャリアにできないことをやることだ」(三田社長)






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